divetakeda’s blog

自作ガレージの製作過程を遡りながら紹介します。 他にも番外編有り。

自作バイクガレージ 遡り日記 #25           天井の曲がった梁について。その1改

 世論の逆風もあり(ウソ)、牛歩戦術は中断です。

これまでも何度と無く写真に登場していた、天井の曲がった梁の施工について。

こんな感じのが全部で3本あります。

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★材料

樹種: 松 (ただし、アカマツとかトドマツとかの詳細は不明)

入手: 2010年に解体した旧宅の廃材。

雑感: 旧宅は昭和23年(1948年)建立と伝わります。

    在住中の共和国(1949年建国)よりも古いのです。

    古いのですが、内部に腐敗は無し。表面は良い感じに黒く煤けてました。

    残念ながら保管中に色褪せたので、その表面は一皮削りました。

    内部の色は新材とほとんど変わりません。

 

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 まずは1本目の横梁が取り付いたところ。

両側をボルト×ナット(M12)で固定します。

写真左側にはボルトを通すための穴(2ヶ)が見えるかと思います。

完成後の撮影とはなりますが、角ワッシャーも用いて以下のように固定されます。

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右側はちょっと複雑なボルト固定になりました。

当然上からも押さえるのですが、引っ張り方向には下の写真のように踏ん張ります。

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写ってるボルトは、建屋外側で「クリカッター」と呼ばれる埋め込み式のナットに接合してます。

「クリカッター」については別の部位で改めて紹介したいと思います。

 

この後は3本を組み合わせて屋根を支える梁とするのですが、何しろ曲がってます。

まずは、接合部や束を立てる部分に水平面を削り出します。(下の写真)

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ケガキ線が見えるのは、これから束を立てるためのホゾ穴を開けるためです。

残念ながら穴が開いたとこの写真は無いのですが、実際に立ったところは以下の通りです。

白い矢印がその束です。 

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次回:写真では既に縦方向の2本も掛かっていますが、この辺の詳細を補足します。

今回もご覧頂き、ありがとうございました。

 

自作バイクガレージ 遡り日記               番外編Vol.9  人民的バイクグラフィックTV

"BATTLE" BT125 が遂にその姿を現したのである。

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天津邦徳富士達摩托車有限公司の手によるこのバイク。

フロントミッドに搭載される空冷単気筒125cc、SOHC2バルブのエンジンは勿論、

特徴有るタンクに往年の星形キャストホイールは紛れも無くあの、GS125のコピーなのである。

名前は何とも好戦的なのだが、「デザインでは戦わない。」というメーカーの哲学を明確に体現するバイクと言って良いのだろう。

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 とは言え、タンデムステップはフットボードとも呼ぶべき物であるし、シートにはご覧の通りの表皮が奢られているのだから驚きである。

オリジナルとは一線を画すこれらの装備は、数有るコピーの中でも異彩を放つ物となっている。

廉価ながらその実、ラグジュアリー志向なのである。

 このBATTLE BT125、日本での発売は夏頃、価格は15万円前後と言われている。(ウソ)

 

 さて次回は、様々なバイクが氾濫する中国において、筆者が今最も気になるバイクをチョイスしてお送ります。

※モノは言い様ですな。今回もご覧頂き、ありがとうございました。

自作バイクガレージ 遡り日記 #24          続・牛歩戦術!「紫外線はお肌の大敵よ」編。

 帰国時に撮影した近況から、カーテンのことを補足します。

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 遮光タイプのカーテンで、閉めていれば日中でも光は入ってきません。

これは保管するバイクの塗装やプラ、ゴム部品を、紫外線による劣化から守るためです。

実際長年放置されたバイクを見ると、日当たりの良かった側だけ著しく塗装が褪せていたりして、紫外線の影響を実感することがあります。

UVはお肌の大敵という訳です。

 窓を作らないという選択もありましたが、実家がガラス屋ですし。

 

★材料について

カーテンレール:ホームセンターで売ってました。たしか¥1,000くらいです。

        長さを調節できるタイプで、取り付けは木ネジ2本で完了です。

カーテン本体 :ホームセンターでぴったりのサイズが見つけられず。

        ネットで探したところ、オーダーの専門店で買うことにしました。

HP上でサイズ、色、タイプ(遮光、普通、レースなど有り。)を入力して注文するだけで、1週間くらいで届きました。

値段も送料込みで¥4,000台だったと記憶してます。

ぴったりに決まったうえ、値段も手頃で大変満足しています。

 

★おまけ UV対策はバイクのためだけでは無いです。

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 柱や梁が入り組んで小さなスペースができたので、ディスプレイしてみました。

ただ、透明プラ板を文房具から廃物利用したところ、案外傷も多く曇ってました。

ここは今後、ガラスに取替え予定です。

くどいようですが、実家はガラス屋です。

自作バイクガレージ 遡り日記 #23          帰って来た!牛歩戦術。

 旧暦の正月(春節)休暇にて、昨日まで日本に爆買いしに行ってました。

家電量販店、ユニクロ、定番コースです。

ただ、使ったお金は中国人民の平均から一桁下です。

 

 自宅もコースに入れたので、欲しい写真を改めて撮影して来ました。

以下は前回#22と過去のロフトの補足です。

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棟木用の束を立てるために横梁を渡した(#22参照)のですが、その結果母屋の中央には束が不要となり、写真のように横梁の上に直接乗せてます。

 

曲がった梁上に平面を作る→短い足→格子状の棚→横梁→母屋 と積んでます。

金具は使ってませんが、見えないように木ネジで固定しています。

 曲がった梁上の平面の高さなどは正確に設計できず、現物合わせしました。

こんな事していたせいで組み立て開始から完成までに予想以上の時間がかかり、一時は家族にも完成を危ぶまれていました。

 

 あとは過去の補足です。

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ロフトの扉を閉めた状態です。

フルフラットにすることに心血を注ぎました。

写真下部に見える金具は内部から開けるための取っ手です。普段は収納されており、クルっと回すとツマミが出てきます。

ホームセンターで普通に売ってる部品ですが、これが無いとロフト内に監禁されます。

 

最後は扉が開いた状態を上から撮影しました。

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以前書いた通り、ハシゴは邪魔にならないことだけを優先しており、昇り降りのし辛さを実感頂けるかと思います。

「降りられるのかよー!」

 

 次回以降も暫く補足で牛歩します。もちろんネタ切れを先延ばしするためです。

ただ、焼香まではしません。

自作バイクガレージ 遡り日記               番外編Vol.8  人民的熱狗

 街を散歩中、目にとまった看板。

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「潜水艇熱狗」UBOAT HOT DOG

中国語と英語の併記ですが、要は「潜水艇」という名前のホットドッグ屋さんです。

市内の大学の学生街がみたいなとこに有って、外装も洒落てます。

「熱」の字が簡体字(簡略化された漢字)である以外は日本と同じ文字です。

「狗」は日本では普段あまり使わず、通常「犬」の字を使いますが、「羊頭狗肉」などの慣用句には登場しますね。

 ちなみにこれは中国起源の慣用句ですが、中国では「掛羊頭、売狗肉」となります。

近年、成人ビデオのパッケージの人物がCG補正で劇的に綺麗になりましたが、中身の動画ではそうでも無かったりします。

デジタルとCG全盛のこの時代においても、中国古典/故事の普遍性を実感する瞬間です。

 

本題に戻ります。

 hot dog が直訳されて現代中国語では「熱狗」となってる事を帰宅後に辞書で確認しました。

食文化の点からソーセージの材料が気になるところですが、中中辞典で調べる限りは特定の動物の肉を示唆するものでは無く、あくまでも英語からの直訳です。

 この話にあんまり深入りするとお叱りを受けそうなので、この辺にしておきます。

 

 それよりも私がこだわりたいのは、潜水艇の英訳は「submarine」だと言うことです。

実際に米英の海軍では潜水艦は「submarine」ですし、ビートルズもそう歌ってました。

「U-boat」も確かに英語ですが、米英でU-boatと言えば、二度の大戦で相対したドイツの潜水艦のことです。

これはドイツ語のU-Boot (Unterseebootの略)から来てます。

 省略せず英語に直訳するとunder sea boat となります。

 ま、ソーセージの材料以上にどーでも良い話しですが。

 

どーでも良いついでに、有名な旧西ドイツ映画「Uボート」の原題は「Das Boot」で、ただ「船」と言う意味だけです。※英題は「The Boat」

日本で映画をPRするには必要な邦題だったと思いますが、ビートルズの邦題

「ビートルズがやってくる ヤァ! ヤァ! ヤァ!」 とかはやり過ぎだと思います。

最後に、「Uボート」は観るのに少しエネルギーが必要ですが、良い映画です。

成人ビデオを見るエネルギーがある方には、是非こちらも観るようお勧めしたいです。

 

 どーもすいません。次回はガレージの工事のこと、ちゃんと書きます。

 

 

 

自作バイクガレージ 遡り日記 #22          今まで触れずにいた、何か天井の格子状の物。

 棟木と母屋を支える束は、通常なら横梁を渡してそこに立てることになります。

ただ今回は色気を出して旧宅の梁を使ったので、この辺からややこしくなります。

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 その梁は母屋の真下を並行して走る位置に有り、母屋はこれに乗っかれば良い。

一方で、てっぺんの棟木は宙に浮いてしまう。

そこで、この梁の上に一旦平地を作り、そこから横梁を渡すことにします。

それが上の写真です。方策は色々あったのですが、黒い矢印の指す角材を設置して、そこを頼りに横梁を渡しました。※写真は仮組ですが、束を立ててみました。

これで棟木が宙に浮かずに済みます。

 わざわざ黒い矢印の角材を置いたのは、以下のような思いつきです。

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 ↑屋根構造に関係無い角材多数を渡しました。既に角溝が切ってあります。

更に次の写真に続きます。

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その角溝に細い角材を取り付けて、格子状の棚を作りました。

なにせ空中にあるので、実用性はそこそこ、飾りの要素が強いです。

いづれは照明を吊るす、とか妄想してます。

 この時点では、先に出て来たロフトを作る計画が無かったので、結果的にはロフトの上に飾りに近い棚が存在すると言った、若干騒がしい事態に陥ってます。

 

 今回はオヤジギャグの一つも思い浮かばず、淡々と終了です。

その辺は矢継ぎ早に番外編でも書いてカバーしようと思ってますが、公序良俗との折り合いに苦心中です。

 今回もご覧頂き、ありがとうございました。

自作バイクガレージ 遡り日記 #21          建前が多い事に関するモヤモヤ。

#11で垂木を掛けてから早10回、車両紹介もはさみつつ屋根工事だけで随分引っ張りました。

 垂木を掛ける直前まで遡ります。

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 1枚目の写真:水色の矢印が指す部材を母屋(もや)、てっぺんの黄色の矢印を棟木(むねき)と言います。また、それらを支える支柱多数を束(つか)と呼び、写真中に1つだけ白い矢印を入れました。

以上が垂木を掛ける部材となる訳です。

 ちなみに上記の棟木が上がった時に実施されるのが、建前とか上棟式とか呼ばれる行事です。

最近の新築工事では減っているようですが、私が子供の頃はもっと多かったと思います。

近所でお餅や小銭が撒かれるのをよく拾ったものです。

今思うと、皆どこで聞きつけてあんなに集まっていたのか? ケータイも無かったのに・・

寂しいですが、今回は断腸の思いで建前の挙行を見送りました。

 

 建前よりも問題だったのが、棟木や母屋が極めて長いと言うことです。

建屋の長さが3,600mm、正面の庇が600mm、裏手の庇が300mm。

合計4,500mmとなる訳ですが、手に入る材料の長さが4,000mmでした。

 そこで2本の材料を繋ぐことになります。

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 「追っ掛け大栓継ぎ」と言うらしいです。ネットで見つけてパクリましたが、昔から行われているようなので、パテント(特許)は切れてると思います。

互いの接合部は鏡面対称の形状です。写真のような位置関係で滑り込んで繋がります。

昔の大工さん達の知恵には敬服するばかりです。

最後は四角い小さな貫通穴に角材を打ち込んで完了です。

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 今回もご覧頂きありがとうございました。

次回以降も骨格について紹介致します。

 

★母屋、棟木、束の材料について

樹種 :杉

サイズ:75mm角 長さ4,000mm

ホームセンターで1本¥1,200くらいだったと記憶してます。

乾燥して無い材料で、購入後に縦割れや反りが発生しました。

ただ、カット後の保管が長かったお陰で、施工時にはキッチリ自然乾燥してました。