土台の設置固定を終え、次はいよいよ柱を立てます。
土台のホゾ穴(凹)に柱側のホゾ(凸)を次々に挿してゆきます。
同時に横の梁も組みます。
記念すべき私筆者の初登場は、使用した工具「カケヤ」を出さんがためです。
肩に担いでいるのがそれで、「掛矢」と書くこともあるようです。
ホゾの挿し込みがきつい場合に、このでっかい木槌で叩きます。
ただ、事前にホゾ穴の微調整をしてあったので、三千円くらいした割には出番が少なかったです。
潰しの利かない工具ですが、何かを潰すのには向いています。
今後は米騒動、打ち壊し、大塩平八郎の乱などが発生すれば、出番が巡って来ると思います。
後は設計通りにどんどん組んでゆきます。
次回も少しだけ、この模様をお送りします。
今回もご覧頂き、ありがとうございました。
★材料について
樹種:杉
サイズ: 90mm角×4,000mm
1本が¥1,600くらいで多数投入。
前にも書いた通り、主骨格の材料費というのは費用全体に占める割合いが意外と低いのです。
あと、桧にすべきだったのでは、との考えは最後までありました。
値段はほぼ同じですし、一般的に桧の方が強度、耐久性が高いとされてます。
一方で杉が強度不足かと言えばそうでも無く、むしろクッキリした木目は桧より味わい深いです。
同じ価格帯の場合、桧は角に原木の表面が来ていることが多く、この点では杉の方が角材としての形状が安定していました。
この辺りは価格含めて地域差があるかもしれないので、地元の事情を調べることをお勧めします。
でもまあ、人に聞かれたら桧を勧めちゃうかなー。