divetakeda’s blog

自作ガレージの製作過程を遡りながら紹介します。 他にも番外編有り。

自作バイクガレージ 遡り日記 #15          善戦!屋根工事 断熱の章

メリー・クリスマス。

前々回の桟木が地味に終わってしまったので、矢継ぎ早に次の工程です。

ただし今回も地味です。

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桟木の間の空間にカットした断熱材をはめ込んでゆきます。 ※カッターで切れます。

2枚目の写真の矢印は追加した縦方向の桟木です。

 下の写真:断熱材をはめ込んだ後は、野地板(上)を並べて貼ってゆきます。

※先回の野地板とはどの様に呼び分けるかを知らないので、今回は野地板(上)とさせて下さい。

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この写真はまだ貼っている最中なので、断熱材もご確認頂けるかと思ます。

貼り終えた写真はありませんでしたが、手抜工事きはしてないです。

役所発注の公共工事だと、必ず証拠の写真を撮って提出する必要があるそうです。

ただ、業者選定の過程までは撮影する必要が有りません。

 

施工順は前後しますが最後に1枚だけ。

屋根の上で撮影したものがあったので貼り付けます。↓

西日が長い影を引きます。

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雑感

大した高さでは無いですから、一度乗ってしまえば怖さはなかったです。

ただ当初、ハシゴに乗り移る時(下り)は結構ビビッてました。

航空機事故の約9割は離着陸時に起きていて、その中でも離陸時より着陸時の方が3倍くらい多いと、昔何かで読んだことを思い出します。

皆様も着陸時は3倍緊張して下さい。

 

断熱材のこと

品名:スタイロフォーム

サイズ:1820mm×910mm 厚さ25mm

1枚¥980くらい。

※桟木が24×48角なので理論上は1mm厚いのですが、現実には問題無いです。

 

野地板(上)のこと

樹種: 杉

サイズ:1820mm×180mm 厚さ12mm  ※思い出しながら書いてます。

10枚で1束。(1坪)

1束が約¥2,000で5束投入。

これを構造用合板に置き換えることも可能で、費用はほとんど同じです。

納屋なら好みで決めて良いと思いますが、自作を計画の皆様には以下も参考にして下さい。

(参考)

今回購入した物は、乾燥しておらず、切り粉もたくさん付着してました。

この価格帯だとそれが普通らしいです。施工前に乾かしてキレイに拭きました。

またカットの精度も高くないうえに乾燥で寸法に狂いを生じますので、板の継ぎ目には若干の隙間ができる場合があります。 ※実害は無い。

この辺の安定感や強度は合板の方が上ですし、施工も楽。

一般の住宅ではほぼ合板なのも納得です。

 

 

自作バイクガレージ 遡り日記 #14          休戦!屋根工事 車両の紹介

初回に宣言しながら、ついに今日まで自分のバイクに触れてませんでした。

写真に何度か登場してますので、今更ですが。

バイクの無いガレージなど、艦載機の無い空母に同じです。

↓野地板貼りの途中で雨に見舞われた際の一枚です。

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型式:98年式 スズキSJ14A (RMX250S)

国内各社は、98年を最後に2ストローク車の製造販売を終了します。 ※輸出は別。

そんな年の一台で、2004年に友人から譲ってもらい今日に至ります。

詳しい仕様は色んなサイトに委ねますが、とにかく割り切った設計が際立ちます。

2ストローク、5速ミッション、一人乗り専用設計(二人乗り不可)、エンジンバランサー無し。

本当にシビレます。

 

当時はRMX他、国産のオフ車はだいたい¥50万前後でした。

現在も¥50万クラスのオフ車はありますが、諸般の事情で高性能とも割り切ってるとも言えない。

外国車を中心により高性能の4スト・オフは存在しますが、軒並み¥100万級です。

進歩に伴って価格が上がったと見ることもできますが、随分買い難くなりました。

そんなことで、修理・整備を重ねながら気が付けば10年以上乗っています。

改造:

林道を走る事を主眼にしていますが、純正からの交換部品は、ハンドル(アルミ)、前後スプロケット、タイヤくらいで、私にはこれで十分です。

 

普段は上の写真のように舗装路用のタイヤを履いてますが、林道を走る時はホイルごとタイヤを換装して出撃です。

↓いつもこんな事ばっかりでは無いですが。

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また折を見てもう一台のバイクにも触れてみます。

今回は纏まりもオチも無いですが、最後までご覧頂きありがとうございました。

 

自作バイクガレージ 遡り日記 #13          奮戦!屋根工事 桟木の章

屋根工事が続きます。

改めて振り返ると自分が写っている写真は皆無ですが、これは常に一人で作業していたからです。

在来工法の長所の一つですが、この建屋くらいなら部材の一点一点がそれほど大きくならず、一人でも組立が可能です。 ※ただしシャッターは例外。

つまり友達のいない人、他人に頭を下げられない人にも向いている、という訳です。

一方、知人が2×4で建てた時に作業を手伝いに行ったことがありますが、総勢5人くらいで予め組み上がった壁を一気に立ち上げたものです。知人は人望のあるナイスな奴で、女性にもモテます。

皆様の工法選びの参考になれば幸いです。

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で、一人無事に野地板を貼り終え、桟木も取り付けました。(矢印)

※端の桟木(縦)だけはこの後です。次回以降を参照下さい。

ガレージの場合、野地板のすぐ上に防水シートとアスファルトシングル(瓦の代わり)を施工して完了とする事もありますが、この屋根は断熱仕様としました。

そこで次回以降は断熱材、野地板(上)、防水シートと続きますが、今回の桟木はその断熱材を保持し、野地板(上)等の取り付けの拠り所となるものです。

次回もご愛読、よろしくお願い致します。

 

桟木の材料について

樹種: トド松

販売サイズ: 24×48角 長さ3650

写真の通りたくさん使いますが、1本が¥250くらいと記憶してます。

 

 

 

幻のコピーバイクは存在した! 大陸奥深く、謎の先鋒125号を山東省に追え!!          ※番外編Vol.5 人民的周三特別

40代の皆様には、本気でこんなタイトルを書いてる訳では無いことをご理解頂けると思います。

あと、すいません。山東省は海にも面しており、それほど大陸奥深くはないです。

 街角からです。

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カラーリングのイメージは違いますが、タンク、シート形状と星形キャストホイールから、前出のGS125系と言って良い車体です。

実はGS125系コピーは私が目撃しただけでも7社くらい存在します。

そして今回のブランドは、PIONEER号です。↓タンク部拡大画像。

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ネット検索の結果、「先鋒(XIAN FENG)」という会社の商標と判明。

先鋒だからPIONEER、他意は無いみたい。

ただ、デザイン面からはパイオニアとは言い難いです。

 

以下はネットの広告画像です。

この色も何度か目撃していますが、残念ながら未だ撮影には成功していません。

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タンクのロゴを消せば国籍不明機ですね。

引き続きアラートに就きます。

 

 

 

自作バイクガレージ 遡り日記 #12          死闘!屋根工事 野地板の章

 

大袈裟に予告した通販のことは最後に少しだけ触れてます。

あと、VPNを契約したらIT環境が格段に向上しました。

※商業的な意図は無いです。ただの冒頭のつかみです。

 

前回#11では垂木を施工しましたが、今回はそこに「野地板」を貼ってゆきます。

野地板とは屋根の下地となるものですが、今回のように特に天井を施工しない建屋にとっては同時に内装(天井)でもあります。また、庇(ひさし)の裏側でもあり、外観にも影響します。

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南半分の施工を終えたところ。杉の無垢板、木目がシビレます。

前回#11でご紹介した、垂木の下端が不揃いだった件はここで解消、切り揃えました。

写真では質感が伝わり難いですが、板の内側は販売時点からプレナー加工(かんな掛け)が施されており、ツルツルしてます。このあたりは前回までの写真に何度か写っているので、改めてそんな目で見て頂ければ幸いです。

一方で下の写真のように、外側にはプレナー加工が無く、ザラっとしてます。

この板には最初から裏と表があるという訳です。

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てっぺん付近に僅かに貼り残しがあり、下から順に貼っていったのが分かるかと思います。

さらに拡大写真の青い矢印で示す部分。板の端部は段付きで、前後の板が互いに重なっています。こういうのを「サネ加工」と言うらしく、特に今回のはその一種で「相決加工」とも呼ばれます。 

もちろん最初から加工済みのものを購入してます。

 

「裏表があって、用意周到。」

友達にはしたくないタイプですが、野地板としては価格、仕様共に大変満足してます。

その他、材料に関しては下段を参照下さい。

本日もご覧頂き、ありがとうございました。

 

材料について

樹種: 杉

片面プレナー加工 & 相決加工入り

サイズ:長さ1980 × 働き幅165(※) × 厚さ10.5  

※相決加工で見えなくなる部分を含まない、言わば実効の幅

10枚1束がほぼ1坪分で¥2,600

このガレージの屋根面積はだいたい5坪ですが、切れ端が出ることを考慮すると6束必要でした。

島根の業者さんから通販で購入。

送料込みで¥19,800

近所で合板を購入すれば6千円くらい節約できたのですが、内装としても考えた場合には大変良い買い物だったと思います。

くどい様ですが、商業的な意図はありません。

 

 

 

 

 

自作バイクガレージ 遡り日記 #11          死闘!屋根工事 垂木の章

タイトルを若干派手にしてみたけど、中身は引き続き地味です。

いよいよ屋根です。

これだけで暫くネタが繋がります。

屋根の作業については、遡らずに実際の順序に沿って紹介したいと思います。

理由はその方が楽だから、です。

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と言うことで、写真は一気に遡って垂木(たるき)が取り付いたところです。

垂木とは写真中に青い矢印で指す斜めの部材で、左右合わせて24本有ります。

それぞれ木ネジで固定してあります。

左端の赤ペンで示すように、この段階では下端の長さが揃っていません。

これは実際に取り付けた後で切り揃えるためで、ここでは大雑把に切ってあれば十分です。

「現物合わせ」にしないと、キレイに揃わないのです。一般的に行われて来た方法で、私の技量のせいじゃないです。

今回はこれを主張すれば終わったも同然ですが、やはり続きも読んで下さい。

 

屋根の勾配について

5寸勾配と呼ばれる勾配です。

これは1尺(10寸)だけ水平方向に進んだ場合に何寸上がるか?を示すもので、当然数字が大きいほど勾配は急になります。

5寸勾配は斜度で言えば26.6°であり、在来工法ではよくある設定です。

これ以上の急角度にした場合、

「40代会社員、日曜大工の作業中に自作の納屋から転落死」

と言った余り同情を集めない記事が地方紙の隅っこを飾った可能性が有ります。

それだけで無く、一般的な設定にすると材料の無駄(切れ端)が少なくて済みます。

これは在来工法用に売られている材料のカットサイズが、ある程度一般的な設計を考慮するものだからです。逆に言えば、独創的な設計は切れ端が増え易い。

 

垂木の材料

米松 45mm角 4メートル売り

1本の単価が確か¥700くらい。半分に切って使いますから、12本投入です。

 

次回、屋根下地兼天井。木材調達では唯一の通販にチャレンジ!!

 

自作バイクガレージ 遡り日記 #10        「ジシンの脅威」 ※筋交いの件です。

全国1,000万の筋交いファンの皆様今晩は。そしてお待たせを致しました。

 

<序> 筋交いについて。

姫路城や法隆寺ならともかく、通常は柱や梁を太くするのには費用面での限界があります。

そこで、筋交い&金具取り付けが在来工法の安価で効果的な補強方法として広く普及した、と言う訳です。

カッコ良く言うとトラス構造です。

ドゥカティーのフレームや東京タワーの骨格も考え方は同じですが、かつて東京タワーと呼ばれたバイクにはあんまり関係が有りません。

 

筋交いについては決定的な写真が少なく、色んな撮影時期から寄せ集めてます。

ロフトが再登場するのもそのためです。悪しからず。

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上の写真

青い矢印の指す材が筋交いなのですが、1枚目は四隅の柱に建屋の縦方向に踏ん張る筋交いを付け終えたところ。

2枚目の写真は更に横方向に踏ん張る筋交いを付けた様子です。

そして下の写真

シャッターのある正面で踏ん張る筋交い多数です。

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下半分は「X」にまでしてあり、一見過剰ですが・・・

狭い所に急角度の筋交いを付けても効果は小さい、それ故の力技です。

この点はシャッターの幅を少し狭くするなどの設計の方が合理的ですが、結果オーライです。

2メートルのワイドなシャッター、プチ贅沢です。

 

材料と施工

米松 45×90角 長さ4メートル

1本の値段が¥1,500くらいだったと思います。

適切な長さに切り出した後、建屋の現物に合わせて両端を斜めに切ると、プレカットは完了です。

この時、筋交いの中心線と建物側の対角線が一致するよう配置するのが肝です。

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プレカットされた筋交いの両端を矢印の示す金具で固定します。

この金具は筋交い専用のもので、ちょっと品揃えの良い大きなホームセンターなら大体置いてあります。 ※色は本来メッキですが、私は茶色のスプレーで塗装しました。

たしか1ヶが¥100とか¥200くらいだったと記憶してます。

毎度ドンブリですいません。

 

実は着工時点では筋交いの有無は保留していましたが、いざ柱と梁だけ組んでみると案外グラグラすることが分かりました。

前出の外壁下地(構造用合板)だけでも十分補強できるかな?とも思いましたが・・

地震で自宅が倒壊した時はガレージをシェルターとする、との考えです。

 

もちろん効果はてき面で、施工後はグラつきがピタリと止まりました。

特にシャッター(開口部)の周辺は強度が低かったのですが、これで解決です。