くどいようですが、実家はガラス屋です。
材料のカットと加工編は、そのガラス屋の作業場からお送りします。
軸組み工法(在来工法)なので、柱や梁の接合は「ホゾ」を基本とします。
写真の通り、凸を凹に差し込む訳です。
写真の凸は横梁で、凸部の長さは30mmです。
これが柱の足元になると、60mmまでの長さにしてあります。
まあ、この辺は気分だけです。長ければエライってことでもないです。
凸はノコギリで切りますが、一つだけ注意点があります。
「必ず縦のノコギリを先に入れる。」 と言うことです。
縦のカットであれば、切り過ぎても問題が無いからです。
もしも横を先にして切り過ぎると、凸の首根っこにノコギリが入ってしまい、首が実質的に細くなって強度が低下します。
縦ならいくら切り過ぎてもこれが起こりません。
図解が無いと分かりにくい話ですが、中学の技術の授業を思い出して下さい。
もっとも私たちの世代は、女子は家庭科、男子は技術科と分けられていましたので、当時女子の皆さんには、思い出す以前の話で申し訳ないです。
※私の地域の公立中学の話です。都会の学校とかは不明。
現在ならちょっとした炎上ネタですが、昭和の終わり頃のことにて、当時はそれほど疑問にも感じていませんでした。
弁当男子や日曜大工女子にとっても良い時代になったと思います。
そんなことで、凸側はノコギリだけあれば良いのですが、問題は凹側です。
四角い穴を正確に開ける必要があります。
ドリルとノミの組み合わせで地道に開ける手もありましたが、時間がかかり過ぎます。
これだと、ガレージが完成する頃にはバイクを降りている可能性もあります。
やっと空母の建造が終わったのに、戦局が守勢に回り艦載機は不要いという事態です。
そこで、
角ノミ盤と言って、ドリルと四角い刃の働きで、四角い穴を開ける機械です。
中華民国(台湾)製です。
写真の角材は「試し斬り」用ですが、四角い穴をご覧頂けると思います。
中学の時に技術室で使った記憶がありますが、それは高価で本格的な物だったと思います。
これはホームセンターで売っている安価な物です。
と言っても、¥49,800(刃は別売り)したので、かなりの決断でした。
ガレージ以後はほぼ出番が有りませんが、母屋の収納棚を無理して在来工法で作りました。